汗まみれ‘04

小越勇輝さんにたどり着いたオタクのブログ

FLOWERS -フラワーズ-

やっと観に行ってきました。本当にやっとです。地元の映画館でやるかどうか、なんだか微妙だしなー。それまで待とうかどうか迷ったんだけどね。
ネタバレしてます。「続きを読む」からどうぞ。
ストーリーとしては、凛→慧→佳が軸っぽかった。大筋は女性が母として妻として生きる素晴らしさや幸せを描いたものでした。「生きてるってだけで楽しい」ってことなんだね。


イノッチの役どころは、慧の旦那さん。七三だか八ニ分けのヘアスタイルは、もう予告編などで見慣れていたし、今のイノッチそのものなので、別に笑っちゃうこともなかったです。時代によく合ってたし。とても優しいお父さんで妻を心から愛してる旦那さんってのがよく伝わりました。
凛の葬式のときにイノッチの30年後をやっている平田満さんが「独りに慣れなきゃいけないから」(姑の凛と二人暮しだったから)と言ってお茶を淹れるシーンがあって、それがとても良かったんですね。グッときました。
そうしましたらちょっと後のシーンで、若い男性が同じお茶の淹れ方をしていて…あれこのウエストの感じ…手つき……そう、イノッチがやってたんですね。これ見て「DVD購入決定」という文字が浮かびました。
産婦人科の診察室から出てきてお辞儀してる姿が、この間V6コンで見た「お辞儀覚えたての子ども」でした。あれわざとやってんじゃないんだね…。
帰り道、慧と奏が歩いている後ろでじっと立ち尽くして見てて…そして覚悟を決めて走っていく姿もよかった。
良かったといえば、最後の恋人時代のツーショット写真が良かった。なんかうちの親の恋人時代の写真そのまんまで。まぁあんな美男?美女カップルじゃないですけど雰囲気が。


とまぁイノッチしか結局見てないじゃないかという酷い感想なのですが、途中から私はずっと泣いていました。
きっかけはやはり、薫の新婚旅行あたりです。タクシーの運転手さんが、乗ってきた2人に対して薫しか褒めずに、「新婚旅行なんです」って薫が言った後怪訝な顔して、でも話を合わせてたところで「あれ?」と思ったんですがそういうことか悲しすぎる…。
奏が、ピアニストのアシスタント(譜面めくり)してたのが衝撃的でした。控え室で指動かしてるシーンあったよね。
面白かったっていうか笑いをこらえるのに必死だったのは、凛が家を飛び出して白無垢でダッシュするところと、翠がポルノ小説家の家で風によって原稿用紙を撒き散らかせてたところ。翠のところは、っていうか翠編はノリが軽かったし、まぁ普通に笑ってもよさそうでしたけど、凛のところは…だってあんなん…無いでしょ。映画、フィクションっていってもぶったまげた。いろいろあって走ってるのかと思ってたんだけど。そして母が追いつくの早いw
それぞれのその後もしっかりやってたし、最後は凛と侘助の幸せそうなシーンで締めくくられてたし、後味もよかったです。


すっごく良かった!絶対見て欲しい!
とまではいえないけど、私は見て良かったと思える映画でした。今さっき予告編を見たら、思い出してまた泣いた。